シカゴ出身で"黒いディラン"、"ゴッドファーザー・オブ・ヒップホップ・ラップ"とも称された孤高の吟遊詩人、ギル・スコット・ヘロン。NYのセント・ルークス病院で本日亡くなったそうです。2008年にはエイズに感染していることを公表していました。享年62歳。
故人を偲ぶ一枚は、個人的に初めて購入した彼の作品で思い入れの強い、盟友ブライアン・ジャクソンとの共作による2枚目のアルバムである
75年リリース作「フロム・サウス・アフリカ・トゥ・サウス・キャロライナ」
セールス的にもビルボードのアルバム・チャートで29位にランクインし、所謂出世作と言える本作のプロデュースは自身と当時結成したてのミッドナイト・バンド。
小気味良いリズムと爽やかなメロディに乗って、アフリカ・ヨハネスブルグにまだ見ぬ自由を求めて歌うミッドテンポのJAZZ FUNKダンサーの冒頭曲や、個人的にギル・スコット・ヘロンを知るきっかけとなったレアグルーヴCLASSICのA3, いったいどんな町なんだと気にならずにいられないクールなやさぐれ感のB1, フルートがクール過ぎるLATINのエッセンスを散りばめた高速チューンのB3, とろっとろにメロウなラストまで最高に素晴らしい!
10歳の時にピアノを買ってもらい、独学で学ぶも文学の道に入ったギル・スコット・ヘロン。大学休学中に処女小説「禿げ鷹」を書き上げ、大学にもどると処女詩集「Small Talk At 125th And Lanox」を執筆、1970年に出版されました。自己の作品をより多くの人に知ってもらうために音楽に合わせて詩を歌うことを思いつき、結果多くの名作を残した彼。そのことに心より感謝するとともにご冥福をお祈り申し上げます。合掌。
Gil Scott-Heron And Brian Jackson – From South Africa To South Carolina '75 AristaA1.
Johannesburg A2.
A Toast To The PeopleA3.
The Summer Of '42A4.
Beginnings (The First Minute Of A New Day)B1.
South Carolina (Barnwell) B2.
Essex B3.
Fell TogetherB4.
A Lovely DayCredits;
Artwork [Cover] – Iceman
Bass Guitar – Danny Bowens
Congas – Adenola
Congas, Drum [Chinese] – Charlie Saunders
Congas, Shaker [Shakerai], Djembe [Gembe] – Barnett Williams
Design – Bob Heimall
Drums – Bob Adams
Engineer – Jose Williams
Engineer [Remix] – Jerry Solomon, Ralph Moss
Harmonica, Flute, Saxophone – Bilal Sunni Ali
Keyboards, Vocals, Producer – Brian Jackson
Management – Charisma Productions, NAMJAC Productions
Photography By – Peter Hujar
Producer – The Midnight Band
Producer, Vocals – Gil Scott-Heron
Vocals, Bells, Tambourine – Victor Brown
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