
「College Big Band Series」の西軍よりレペゼン京都の名門校、同志社大学のサード・ハード・オーケストラによる「ペニー・アーケード」
当時は常時全国ベスト3に位する実力校だったようで、拝聴した印象は本シリーズで最も正統派、収録曲も全てカバーによる構成。ちなみにこのグループにおけるコンダクター及びアレンジャーのクレジットがなく、トロンボーンの杉岡英和がコンサート・マスター、トランペットの鈴木慎也がバンド・マスターと記載されています。
冒頭曲はあのマエストロ、
オリヴァー・ネルソンが原信夫とシャープス・アンド・フラッツに提供した曲。サックスとブラスのアンサンブルが如何にもネルソンらしいタイトなハーモニーを巧くこなしているかと存じます。A2「Nardis」は帝王
マイルス・デイビスの曲をデイビッド・マシューズがビッグ・バンド編成仕様にアレンジしたもので、MUSEより
75年にリリースされたアルバム「Big Band Recorded Live At The "Five Spot"」で聴ける演奏がそれ。因みにA3タイトル曲もそちらに収録されていて、オリジナルは
ジョー・ベック。A4「It Only Happens Every Time」はサド・ジョーンズ作で、サドとメル・ルイスによるグループが70年にリリースしたアルバム
Thad Jones & Mel Lewis Jazz Orchestra「Consummation」に収録されているバラード・ナンバー。
B1「America Drinks & Goes Home」の
オリジナルはフランク・ザッパ。
ウッディ・ハーマンが74年のアルバム「Thundering Herd」でカバーしたものを範していて、個人的にはA3に勝るとも劣らない好演と存じます。B2「Samba Dubois」, B3「Sacre Coeur」は
フィル・ウッズのナンバー。ライナー(瀬川昌久)によると、フィル・ウッズは76年の来日中に宮間利之とニュー・ハードと共演したことがあるようで、ニュー・ハードをバックに演奏したのがこの2曲だそう。その時のスコアを拝借したのが今回の演奏となっています。Edmund Gouldingの作(レーベルにはMack Gordonとありますがそちらは作詞者)で、46年の映画「The Razor's Edge」で起用され、
ディック・ハイマン等もカバーしたラスト「マムゼル」もナイスでス。
同志社大学サード・ハード・オーケストラ – ペニー・アーケード '79 KingA1. 3.2.1.0.
A2. Nardis
A3.
Penny ArcadeA4. It Only Happens Every Time
B1.
America Drinks & Goes HomeB2.
Samba DuboisB3. Sacre Coeur
B4. Mam'selle
Credit;
Alto Saxophone – 地挽裕介、米田裕、山本勝志
Baritone Saxophone – 北山公一
Bass – 宇戸午郎
Drums – 岡沢潔
Flugelhorn – 石川明、山内敬之
Electric Guitar – 大橋恭
Piano – 山中審也
Tenor Saxophone – 永田昌彦、川中誠、山本勝志
Trombone – 杉岡英和、宮崎淳一、工藤隆、太田裕章
Trumpet – 石川明、太田憲行、山内敬之、鈴木慎也、三宅修二
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