L to R:Anita, Ruth, June & Bonnieカリフォルニア州はオークランド出身のアニータ、ラス、ジューン、ボニーのリアル4姉妹、ポインター・シスターズが73年にリリースした
デビューアルバム!
四姉妹は幼少の頃からゴスペルに親しみ、高校卒業後に4人はロサンゼルスに渡ります。誰のアドバイスかわかりませんが、
ロックが隆盛を極めつつある当時に、ノスタルジックな
ジャズやカントリーのスタイルをファッションも含め取り入れた、ある意味奇を衒った企画物のような形でデビュー。プロデュースは後にLabell「Chameleon」('76)等手掛けた
David Rubinson & Friends Inc. 冒頭「Yes We Can Can」は本作で最もポピュラーな曲でアラン・トゥーサンのライティング。
Major Force The Original Art-Form Special Strong Boxに
オーキッズによるカバー他、
Ultimate Breaks & Beatsに収録(vol.17)されたサンプリングソース。A2「Cloudburst」はErskine Hawkins & His OrchestraのJimmy HarrisとLeroy Kirklandの作。彼女達がただの色物ではないことを十二分に知らしめる、高速ジャジー・チューン。A3「Jada」はBruce Good, Jeffrey Cohenと彼女達による作曲で、ドラムはThe Forth Wayのエディー・マーシャル。ちなみに本作にベースで参加しているロン・マックルーもフォース・ウェイのメンバーです。A4「River Boulevard」はテキサス出身の
ROCKデュオLambのBarbara Mauritz作。これまた聴き逃せない激熱チューンで、ここでは
コールド・ブラッドのロッド・エリコットがブンブンとベースを唸らせています。A5「Old Songs」は先程のブルース・グッドとジョン・シャイン作で、彼女達が思う存分にコーラスを聴かせるラグタイム・ナンバー。
B1「That's How I Feel」は
クルセイダーズのウィルトン・フェルダー作。印象的なワウギターが如何にもといった雰囲気で、むしろクルセイダーズに彼女達をフィーチャーしたかのよう。ちなみにそのワウの部分はECDの3枚目のアルバム「ホームシック」('95)の冒頭曲、「ECD's A One Two」で使われています。B2「Sugar」は彼女達によるライティングで、ミッド・テンポのジャジー・サウンドにのせ、各々が伸び伸びと歌っています。B3「Pains And Tears」はノーマン・ランズバーグ作。アップテンポの楽曲も素晴らしいのですが、ここ一番、彼女達がありったけのテクニックを駆使して聴かせる表情豊かなコーラス・ワークが秀逸と存じます。B4「Naked Foot」は
レナ・ホーンや
カーラ・トーマス等のアレンジを務めたNeal Tate作。ラストはWillie Dixon作。
ココ・タイラーの歌唱で知られ、その他にもグレイトフル・デッド、Z.Z. Hills、
Booker T. & The M.G.'s等数々のアーティストにカバーされたBLUESナンバーにチャレンジ。この曲でのみミュージシャンにHoodoo Rhythm Devilsの面々を起用し、彼女達もロックなフィーリングで熱唱しています。グレート!
The Pointer Sisters – S.T. ’73 Blue ThumbA1.
Yes We Can CanA2.
Cloudburst ※ ライブ映像です
A3.
Jada ※ ライブ映像です
A4. River Boulevard
A5.
Old Songs ※ ライブ映像です
B1.
That's How I FeelB2. Sugar
B3.
Pains And TearsB4.
Naked FootB5.
Wang Dang Doodle ※ ライブ映像です
Credit;
Acoustic Bass, Bass – Dexter C. Plates (B5), Rod Ellicott (A4)
& Ron McClure
Backing Vocals – Hoodoo Rhythm Devils, The (B5)
Design, Artwork [Portraiture] – H. B. Greene
Drums – Gaylord Birch, Ed Marshal (A2, A3), Jerome Kimsey (B5)
Electric Guitar – Willie Fulton
Engineer [Recording] – Fred Catero, Jeremy Zatkin
Management [Personal] – Adam’s Dad Management Company
Mastered By [Mastering Engineer] – George Horne
Mixed By [Mix-down Engineer] – David Rubinson, Fred Catero,
Jeremy Zatkin
Performer – Anita, Bonnie, June, Ruth
Piano – Joe Crane (B5), Norman Landsberg (A5), Tom Salisbury
Producer – David Rubinson & Friends, Inc.
Producer [Associate] – Norman Landsberg
Saxophone – Skip Mesquite (B5)
「Yes We Can Can」サンプリング例
- その他のポインター・シスターズ作品 -
Price:
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