
リアル・ジャイアンツでありハードバップの生き証人、ソニー・ロリンズ。未だ現役、60年以上のキャリアを誇りますが、その経歴を少々。
1949年にレコーディングを初経験。同年、J・J・ジョンソンのレコーディングに参加し初の自作曲「Audobon」を提供、バド・パウエルと共演。50年代に入り、
マイルス・デイビスと出会う。マイルスは、当時のロリンズに関して「既に伝説的で、多くの若いミュージシャンにとっては神様みたいな存在だった。バード(チャーリー・パーカー)と同じようなレベルでサックスを吹いていると言う連中もいた」と後に語ったとか。マイルスのリーダー・セッションの傍ら、初めてバンド・リーダーとしてのレコーディングを行う。この時、ピアニストのジョン・ルイスが所用で帰ったため、マイルスが代わりにピアノを担当。それを機に、ロリンズはプレスティッジ・レコードとの契約を得ます。54年に音楽活動を停止してシカゴに引っ込むも翌年には復帰。で、56年のアルバム「サキ・コロ」が高い評価を得、一躍知名度が上がるも50年代末に突如引退。61年に復活し、ほどなくRCAビクターと契約。その後の活動は割愛させていただきますが、69年に三度活動を停止。そして72年にマイルストーンに移籍、復活作「ネクスト・アルバム」を吹き込み、73年~76年までは
増尾好秋と共に活動。そのマイルストーンからの4枚目となるアルバムが74年リリース「ザ・カッティング・エッジ」
本作は同年のモントルーJAZZフェスティバルに出演した7月6日のステージを収めたもので、メンバーはボブ・チェーンソー(b),
ムトゥーメ(cong)の二人はマイルストーン移籍時からの連れ添いで、
スタンリー・カウエル(p), デヴィッド・リー(ds), 増尾好秋(g)。
初っ端ロリンズ作のタイトル曲は「最先端」は言い過ぎかもしれませんが、オープニングに持ってくるだけあって掴みはOK、クール&アーシーな好演奏。A2はエドワード・マクダウェル作のポピュラーソング、
ピアノ組曲「森のスケッチ」10曲中最初の曲である「野バラ」を。再びロリンズの作曲で、彼のテナーがたっぷりと味わえるA3「First Moves」
デヴィッド&バカラックコンビ作で、
Dionne Warwick「A House Is Not A Home」をしっとりと聴かせるB1、ラストはこのステージの目玉でしょう。アトランティック時代のアルバムが知られるジャズ・バグパイプ奏者のルーファス・ハーレーをフィーチャーし、テネシー州ナッシュビルのフィスク大学で1870年代に活動していたアフリカ系アメリカ人グループ、ジュブリー・シンガーズ(The Jubilee Singersによって米国全土に広まった黒人霊歌「Swing Low, Sweet Chariot」涙なくしては聴けません。
このライブが観れた人はさぞ幸せだったことと存じます。
A House Is Not A Home Written by Bacharach - DavidA chair is still a chair
Even when there's no one sitting there
But a chair is not a house
And a house is not a home
When there's no one there to hold you tight,
And no one there you can kiss good night.
A room is still a room
Even when there's nothing there but gloom;
But a room is not a house,
And a house is not a home
When the two of us are far apart
And one of us has a broken heart.
Now and then I call your name
And suddenly your face appears
But it's just a crazy game
When it ends it ends in tears.
Darling, have a heart,
Don't let one mistake keep us apart.
I'm not meant to live alone. turn this house into a home.
When I climb the stair and turn the key,
Oh, please be there still in love with me.
椅子は いつになっても椅子のまま
そこに誰も座らなくなったとしても
椅子は家じゃないの
そして家は我が家じゃないのよね
そこにあなたを抱きしめてくれる人がいなければ
そこにあなたにおやすみのキスをくれる人がいなければ
部屋は いつになっても部屋のまま
そこは空っぽで 悲しみしかなかったとしても
でも部屋は家じゃないわ
そして家は我が家じゃないのよ
二人の心が遠く離れて
どちらかの心が崩れ落ちても
たまにあなたの名を呼ぶとね
突然あなたの顔が浮かんでくるのよ
でも それはただの馬鹿げたゲームなのよね
すぐに終わるのだから
涙とともに終わるの
だから、ダーリン 心を持っているのなら
わたしたちがそうだったように 離れていくような過ちを誰かと犯したりしないで
一人で生きていくなんてつもりはなかったわ
この家を我が家にするのよ
階段をあがって 鍵を開けたら
お願い、そこにいて
わたしに恋したままで
Sonny Rollins – The Cutting Edge '74 MilestoneA1.
The Cutting EdgeA2.
To A Wild RoseA3.
First MovesB1.
A House Is Not A HomeB2.
Swing Low, Sweet ChariotCredit;
Art Direction – Phil Carroll
Bagpipes – Rufus Harley (B2)
Congas, Percussion – Mtume
Drums – David Lee
Electric Bass – Bob Cranshaw
Engineer [Recording & Remixing] – Jim Stern
Guitar – Masuo
Photography By – Tony Lane
Piano – Stanley Cowell
Producer, Liner Notes – Orrin Keepnews
Tenor Saxophone – Sonny Rollins
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