フィリー・ソウルの雄、
ザ・スタイリスティックスの通算5枚目となる74年リリースのアルバム「へヴィー」
プロデューサーはヒット作「Thank You Baby」と同じくサム・クックの作品を手掛けたことでも知られる、従兄弟同士のソングライターでありレコーディング・プロデュース・チームのヒューゴ&ルイージで、アレンジと指揮も同様
ヴァン・マッコイが担当。収録曲は全てヒューゴ&ルイージとジョージ・デヴィッド・ウェイスによる作曲でございます。
その内容でございますが、初っ端からタイトルよろしく、ギターとハープ、ストリングスのハーモニーがミラクルに素晴らしいスロー・バラードのA1。フィーチャーされているのはリードのラッセル・トンプキンスJrとエイリオン・ラブ。A2はハーブ・マレルをフィーチャーした、その熱いヴォーカル・スタイルがノーザン・ライクなナンバーでございます。Aメロが
ブラックスプロイテーション映画風のA4は
Saigon & Dj Kay Slay「L.O.V.E.」でサンプリングされていますが、なんやかんやで本作の白眉は、重いキックながらも軽快なリズム&ダンサブル、「ンパンパ」コーラスも清清しい、マッコイのアレンジが冴え渡ったB4
「Hey Girl, Come And Get It」と存じます。あと、個人的にはタイトルとは裏腹な、ビル・ロナルズによるポップなジャケット・ワークも好みでございまして、そんな可愛いレコードが
未再発なのでございます。
ちなみに同年同じくアヴコよりリリースされたアルバム「From The Mountain」は収録曲、曲順ともに本作と全く同じの所謂ジャケ(とタイトル)違いでございます。
The Stylistics – Heavy '74 AvcoA1.
The MiracleA2.
She Did A Number On MeA3.
Star On A TV ShowA4.
Heavy Fallin' OutB1.
What's Happenin', Baby?B2.
Go NowB3. Don't Put It Down Til You Been There
B4.
Hey Girl, Come And Get ItB5.
From The MountainCredit;
The Stylistics – Russell Thompkins Jr.(Lead Singer), Arrion Love,
James Smith, Herb Murrell & James Dunn
Arranged By, Conductor – Van McCoy
Art Direction – Michael Mendel
Lead Vocals [Lead Singer] – Airrion Love, James Dunn,
James Smith & Russell Thompkins, Jr.
Mastered By – Gilbert Kong
Painting [Cover Painting] – Bill Ronalds
Producer – Hugo & Luigi
Recorded By – Michael Delugg
Written-By – George David Weiss, Hugo & Luigi
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