ボビー・ハンフリーの71年リリース作「フルート・イン」
BLUE NOTEからのリリースで、彼女の記念すべき
デビューアルバム。ていうか、当時存在しなかったであろう(ほぼ)女流フルーティストを我先にとデビューさせるあたり、流石はブルーノートといったところでしょうか。レコーディング・エンジニアは
ルディ・ヴァン・ゲルダー(今回のレコードは刻印なし)アレンジャーは伝説のバンド、ブラス・フィーバーのメンバーだった
ウェイド・マーカスでございます。
彼女のヴォーカルを吹き込んだ楽曲は本作にはなく、全てインストゥルメンタルの楽曲により構成されており、初っ端はシングルカットもされた
Bill Withers「Ain't No Sunshine」の極上JAZZ FUNKバージョン。A2はこれまた言わずもがなC・キングの超名曲で、A3はご本人も演奏に参加しているBLUE NOTEスタンダードの
リー・モーガン「Sidewinder」をカバー。A4はトロンボーン奏者であるディック・グリフィンの作。いわゆるオリジナル曲で、彼女のフルートが存分に活かされた、切なくも素晴らしいバラードです。
B1, B2はアレンジャーであるウェイド・マーカスの作曲によるオリジナルで、B1は盤イチのグルーヴ&ブラックネスに溢れたファンキー・チューン。B2もB1と甲乙つけ難い秀逸なナンバーと存じます。ラストは
エディ・ハリス作曲。
レス・マッキャンとの共演による、本作と同年にアトランティックより発表された
「Second Movement」に収められている
「Set Us Free」を取り上げるあたり渋いな~と。もち、演奏も。
Bobbi Humphrey – Flute-In ’71 Blue NoteA1.
Ain't No SunshineA2.
It's Too LateA3.
SidewinderA4.
Sad BagA5.
Spanish HarlemB1. Don't Knock My Funk
B2.
Journey To Morocco B3.
Set Us Free ※ 「Sidewinder」の次に流れます
Credit;
Producer - George Butler
Engineer - Rudy Van Gelder
Arranged By - Wade Marcus
Bass - George Duvivier
Congas - Ray Armando
Drums - Idris Muhammad & Jimmy Johnson
Electric Bass - Gordon Edwards
Flute - Bobbi Humphrey
Guitar - Gene Bertoncini
Piano & Electric Piano - Hank Jones
Tenor Saxophone - Billy Harper
Trumpet - Lee Morgan
Vibraphone, Marimba & Percussion - George Devens
Other [Musical Consultant] - Jimmy Briggs
Coordinator - Gene Bianco
- その他のボビー・ハンフリー作品 -・
Bobbi Humphrey – Fun House ('74 Blue Note)