嫌ですね、雨。が、ここは日本。なにかの
CMでも言っていましたが、世界中で雨を取り入れた言葉が一番多い国が日本だとか。昔の日本人は雨に親しみを持っていたのだと思います。
本作は坂本龍一と
大貫妙子が全面的に参加。雨を題材にした歌が2曲収録されていますが、そのどちらもが甲乙つけ難い素晴らしさで、A4「こぬか雨」はもともとシュガー・ベイブのために書かれた曲らしいですが、坂本教授が奏でるフェンダー・ローズの音色、格調高いストリングス・アレンジ、大貫妙子のコーラス、繊細な伊藤銀次のヴォーカルが絶妙にマッチしていて、雨がいとおしく思えてしまう、日本人の琴線に触れる名曲!かたやB2「あの時はどしゃぶり」はテンポの良いラテン調ですが、特にフルートが効果的で、最後に登場するエレキ・ギター・ソロなどは
マロを思わすようなグルーヴ。あとは何と言っても冒頭「風になれるなら」でしょう。
風になれるなら 君に届けたい いつも日記に変る 書きかけの手紙 君を追いかけて
詩も楽曲も素晴らしい!次いで60年代の英バンド
Freddie & The Dreamer「I'm Telling You Now」カバーのA2は、ゆったりした
REGGAEアレンジ。原曲のイメージを良い意味で覆していて、彼のオリジナル曲と謳えるくらいに昇華させています。タイトル曲とB1「KING-KONG」, B3「SWEET DADDY」は
鈴木茂「BAND WAGON」に収録されてそうなインスト曲で、B3のコーラス?シャウト?は我が国のクイーン・オブ・ソウルこと
大上留利子です。
ジャケットの写真も秀逸で、
これぞレコード!ってな一枚。レコードを愛してこそ音楽ファン、日本の歌を愛せてこその日本人と存じます。
Ginji Ito – Deadly Drive ’77 AsylumA1.
風になれるならA2. I'M TELLING YOU NOW
A3. DEADLY DRIVE
A4.
こぬか雨B1. KING-KONG
B2. あの時はどしゃぶり
B3. SWEET DADDY
B4. HOBO'S LULLABY
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