デビュー作「バルセロナの風」('69)に次いで翌70年にリリースされた
増尾好秋の
2ndアルバム「24」
前作は
ナベサダの全面プロデュースによるカヴァー中心の演奏でしたが、本作は収録曲全て増尾好秋のライティングによるオリジナル・ナンバー7曲で構成されていて、ナベサダはフルートとパーカスで参加しています。他のミュージシャンですが、ベースは増尾好秋の一コパイセン(早稲田)の鈴木良雄(チンさん)、ドラムに
つのだ☆ヒロと
ヒノテルの弟日野元彦、エレピが市川秀男、トロンボーンに今井尚(タカシ)、トランペットにTakehito Fujioka(字がわからず)等々といった面々。
比較的増尾作品はメロウな雰囲気のアルバムが多い印象ですが、本作ではかなり硬派なインタープレイを聴かせています。白熱するエレキと市川秀男のエレピをフィーチャーしたA1「Uptight」は、ダイナミックな日野元彦のドラムと鈴木良雄のウッドベースも素晴らしく、硬派なロング・トラック。エレクトリック・ハードバップ・チューンのタイトル曲、ボッサ・ロックといった趣でおそらく嫁さんのことであろうA2「Shirley」やB1「Corvallis」、洗練されたブルーズ・フィーリングのB2「Dirty Mashy Toe」、ホーンセクションにワウを効かせたロック色強い泣きのギターが聴けるB3「Round Trip:Coming」、浮遊感漂うエレピと絶妙に絡む氏のギターが心地良すぎるラストまで。
楽曲レベル、そしてアルバムとしての流れや構成等、非の打ち所のない素晴らしさ。前作も良かったですが、完全にネコ被ってたとしか思えません(笑)
これぞまさしく
本命の2ndアルバムでス!
Yoshiaki Masuo (増尾好秋) – 24 '70 CBS/SonyA1.
UptightA2.
ShirleyA3. 24
B1. Corvallis
B2.
Dirty Mashy ToeB3. Round Trip:Coming
B4. Soft Sadness
Credit;
Bass – Yoshio Suzuki
Drums – Motohiko Hino, Hiro Tsunoda
Engineer – Ryusuke Sase, Mitsukazu Tanaka
Flute – Sadao Watanabe
Guitar – Yoshiaki Masuo
Electric Piano – Hideo Ichikawa
Percussion – Yoshio Suzuki, Hiro Tsunoda, Sadao Watanabe
Photography – Tadayuki Naitoh
Produced By – Kiyoshi Itoh
Trombone – Takashi Imai
Trumpet – Takehito Fujioka
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