アレンジと指揮はオリバー・ネルソン。とくれば九分九厘間違いのないレコードと存知ますが、大変なのはハービー・マンでして、ほぼフルートではなくピッコロ状態で吹きまくってございます。彼の長いキャリアの中でも、一番きつかった録音だったのではないでしょうかw その内容でございますが、KOHEIチョイスのタイトル曲はハービーのライティングで本作唯一のオリジナル曲であり且つ白眉と存じます。A2はDuke Ellington「The Creole Love Call」をカヴァー。比較的オリジナルに忠実な演奏でございます。A3はバカラック&ハルコンビ作で、ディオンヌ・ワーウィックがオリジナルのナンバー。A4は本作で唯一、アメリカにボサノヴァを持ち込んだ張本人の彼ならではの一曲。Edu Lobo, Norman Gimbel作、エリス・レジーナが初めて受けた歌謡コンテストで歌い優勝、デビューするきっかけとなったことでも知られた曲で、タイトル曲に勝るとも劣らない好カヴァーと存じます。
Credit; Arranged By, Conductor – Oliver Nelson Bass – Earl May Drums – Bruno Carr Flute, Flute [Alto] – Herbie Mann Percussion – Carlos "Patato" Valdes Trombone – Jack Hitchcock, Joseph Orange Trumpet – Jimmy Owens Vibraphone – Dave Pike