瀧見さん率いるCrue-Lからのリリースの所謂渋谷系のバイブル的
コンピレーションで「ハロー・ヤング・ラバーズ」
収録曲は「LOVE」をテーマに
FREE SOUL系の楽曲をそれぞれがカバーしたもので、イントロは
ラブ・タンバリンズエリさんの英語とカヒミ・カリィによるナレーション「私たちはあなたとありたいと思う 心から」と言った後にエリさんの変な?叫び声からカヒミ・カリィによる「Take It Easy My Brother Charlie」カバー。オリジナルは
Jorge Benですが、彼女のは
Astrud Gilbertoのそれ。からのエリさんによる言わずと知れた超名曲、
Jackson 5「Never Can Say Goodbye」カバー。オリジナルに負けず劣らずかの好バージョンは本作の出色のひとつでしょう。
B面初っ端はソウル大名盤
Hearts Of Stone「Stop The World - We Wanna Get On」より、フリーソウルでは
「If I Could Give You The World 」が選曲されていましたが、本作ではより清清しい
ノーザン・フィーリング炸裂の「It's A Lonesome Road」をカジヒデキ率いるフェイバリット・マリンがワック・ワック・リズム・バンドのホーン隊をフィーチャー&カバー。ソウルと言うよりはロックよりの雰囲気です。そして塚本サイコさんによるオウンユニット、ミュージアム・オブ・プレートによる「Love (edit)」この曲だけ誰がオリジナルなのかわからなくて恐縮ですが、本作唯一のINSTナンバーで、Lemuriaにも似たフィーリングはあのジャケットの景色を思い起こさせるような優しさに満ち溢れた好曲。ラストは山下洋さん率いるフリーダム・スイートが究極のメロウ・ソウル
Lamont Dozier「Why Can't We Be Lovers」を熱くカバー。こうして聴いていると"いなたさ"や"青い"感じがしないでもないですが、"カッコイイことを真剣にやろうとしていたんだな~"なんてしみじみ思ったり。
当方の心の中では今もキラキラしているレコードです。
Various – Hello Young Lovers '93 Crue-L