忘年会もしたし、クリマスのレコードを紹介したせいか、当方の中で"今年も終わりだな~"感が一気に加速。バタバタ気忙しく毎日を送る中、せめて音楽だけでも心安らかに聴きたいってことで。日本の"Mr. フェンダー・ローズ"ことINO hidefumi(猪野 秀史)氏が自身のレーベル"Innocent"より昨年にリリースした
7インチシリーズ第7弾!しかも限定生産のデッドストック。
B面には言わずと知れた超名曲の
Yusef Lateef によるカヴァーがあまりにも有名ですが、オリジナルは60年に公開されたスタンリー・キューブリック監督による映画「Spartacus」の挿入歌で
Alex Northの作曲。彼はハリウッド映画にいくつかの作品を提供していたそうで、かの
マイルス・デイヴィスがそれらの楽曲を聴き、大絶賛したとかしなかったとか。
順番が逆になりましたが、A面の「Suicide Is Painless」も映画「M*A*S*H」のテーマ曲で、Johnny Mandelによる作曲。本作に収録の2曲は、以前ローズの演奏でカヴァーされたものですが、今回は双方グランド・ピアノによる独奏。ノン・ビートでの演奏は鍵盤奏者としての実力の高さを強烈に感じさせるのと同時に"今年も終わるな~"としみじみ思ったり。