当方と
同い年の75年リリースであり、
ティン・パン・アレーの記念すべき
デビューアルバム「キャラメル・ママ」
そもそもバンドの結成は1973年。当初は"キャラメル・ママ"がバンド名だったそうで、流石はデビュー作だけあってほのぼのほっこり感が強い2ndに比べ、気合い十分な印象の内容。
参加しているミュージシャンも
達郎さんをはじめ、
高中正義、
矢野顕子、
南佳孝、
桑名晴子(ここではハルコ)、
大貫妙子等々、当時の東京中の才能が結集したと言っても過言ではない、それは豪華なゲスト陣。
期待せざるを得ないその内容ですが、初っ端はバンドの原点ってことでオリジナル・メンバーによる演奏、松任谷正隆作のラグタイムではじまり、ていうか油断をさせておいて?
後藤次利のベースが唸りまくるこれぞ
ジャパニーズ・レア・・グルーヴな林立夫による作曲のA2「Choppers Boogie」, 松本隆の詞が秀逸な鈴木茂作曲のA3「はあどぼ いるど町」, 結婚(76年11月)前夜の
荒井由実作詞&松任谷正隆が作曲のA4「月にてらされて」, 細野節全開のA5「Choo Choo Gatta Got '75」。A3からの3曲は作者がヴォーカルをとっています。
そして本作の白眉、完全にワールド・スタンダード曲と思ったら作者はJ.ザルスキーなる謎の?外国人ギタリストで、ジョン山崎のヴォーカル、桑名兄妹のコーラスも実に素晴らしいB1「She Is Gone」。A3同様松本&鈴木ペアによるB2「ソバカスのある少女」は、
佳孝さんのヴォーカルも良い雰囲気。本作唯一のカヴァーでドイツ系アメリカ人俳優Gaby Rogersの代表曲であるB3「Jackson」のアレンジ等、デビュー作にして彼らのセンスの結晶!
古き良き日本のレコードの見本と存じます。
Tin Pan Alley – Caramel Mama ’75 PanamA1. Caramel Rag
A2.
Choppers BoogieA3. はあどぼ いるど町
A4. 月にてらされて
A5. Choo Choo Gatta Got '75
B1.
She Is GoneB2. ソバカスのある少女
B3. Jackson
B4. Yellow Magic Carnival
B5. Ballad Of Aya
Credit;
細野晴臣 Haruomi Hosono - Electric Bass & Vocal
鈴木茂 Shigeru Suzuki - Acoustic & Electric Guitar
林立夫 Tatsuo Hayashi - Drums
松任谷正隆 Masataka Matsutoya - Pf, Clavinet, Marimba, Accordion,
Hammond & Vocal
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Tin Pan Alley「2」('77 Panam)